5月24日の日経新聞に出ていた記事。
「性同一性障がい、配慮広がる〜183自治体、性別欄なし」。
これは当事者団体が「印鑑証明」を調べた結果だそうです。
東京では38の自治体が「印鑑証明」から性別欄を削除して
いるようですが、23区では、おそらく私の質問によって、
世田谷区が一番最初に削除したのではないかと思います。
12年前、「性同一性障害」のある当事者の方から相談を受け、
議会質問で取り上げたのですが、その後、早速、世田谷区では
「印鑑証明」から性別欄が削除されました。
この質問の際、担当課長とは、「今回は区民生活領域なので、
まずは印鑑証明から、ということで、その次には区が取り扱う
すべての性別が記載された書類を洗い出して、不要なものから
性別を削除するという作業につなげたいので」というやり取り
をしていました。「区としてもそのつもりでいます」と。
その「次の議会」の時、担当課長が「田中議員、あの続きを
されますよね?」と来たのですが、私が質問した3月の議会と
次の6月議会の間に「区議選」があり、性同一性障害の当事者
である方が区議として当選されていたので、「当事者の方が
議員となったのだから、その方が質問した方がいいと思う」
と課長に話し、「すべての書類の洗い出しと不要なものから
性別欄を削除せよ」という続きの質問はしなかった、という
経緯がありましたっけ。
そして、その当事者の議員の方が質問し、世田谷区では23区
でいち早く、不要な性別の記載がなくなりました。
あれから12年。
昨夜のテレビ番組でも「同性婚」の特集をやっていましたが、
最近、性的マイノリティーであるLGBT の方々のことが取り
あげられることが多くなりましたね。
渋谷区では、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める
「パートナーシップ条例」(渋谷区男女平等及び多様性を尊重
する社会を推進する条例、の第10条)が成立したり、カミング
アウトする方が増えたり…、まだまだではありますが少しずつ
理解が進んできていると感じます。
日本では猛反対をしている人もいますが、世界に目を向ければ、
同性婚が認められている国や州もたくさんあり、実際、LGBT
の人は7%以上いる、というのですから、認めない方が無理が
ある、という状況なのだと思います。
私は当事者ではないので、本当に理解はできていないかもしれ
ませんが、偏見や差別で苦しむ人が少しでも減るといいな、と
思っています。
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