今回の臨時議会で提案された「補正予算案」(区の“偽りその他不正”
に対して関係者の責任を問うこともなく、区民の税金で1100万円を
補填するという議案)、うちの会派は当然ながら、このような区民感覚
からしたらあり得ない議案に反対しました。
以下、うちの会派の議案に対する反対意見を貼り付けます。
「みんなの党・世田谷行革110番」は、今回の補正予算案はとうてい
認められない、ということを表明します。
今回の審査を通じて明らかになったのは、補助金返還の根拠として
挙げられている、東京都補助金交付要綱第8条第1項第1号の
「偽りその他不正の手段により、補助金の交付を受けたとき」に該当
することを認め、1083万3000円の補正を組んで、都に返還しよう
としているものです。
しかし、「偽りその他不正の手段で補助金の交付を受けた」と認め
ながら、その行為は違法でも不当でもない、と区は言っている。
違法でも不当でもない行為であったのに、なぜ、補助金を返さなけ
ればならないのか?
違法や不当を認めると、公務員自らが損害賠償責任を問われること
になる。
つまり、公務員の自己保身、責任回避、区民に責任を転嫁している
ことにほかなりません。
このような重大な事件に関して、十分な反省も処分も補償されない
中で、1100万円からの区民の税金を使うということは、とうてい認め
られるものではありません。
なお、つけくわえれば、今回、返還の根拠となっている
「東京都補助金交付要綱第8条第1項第1号」の中にある「不正」とは、
本来、違法を意味するものである。区の説明による、違法でも不当
でもない、という見解は理解に苦しむものです。
今回、区が弁解している“不適切”という言葉で、違法行為も不当行為
も許されるのであれば、法治主義の危機であり、今後、世田谷区の
条例をどうやって守らせるのか?と強い懸念を禁じえません。
以上の理由から、「みんなの党・世田谷行革110番」は補正予算案に
反対します。