8月20日〜21日、「みんなの党・世田谷行革110番」の会派視察で
仙台市に行ってまいりました。
写真左より、桃野よしふみ議員、おおば正明議員、すえおか雅之議員、
田中優子。
今回は、民間の空いている住宅を使っての「みなし仮設住宅」について、
避難所運営の課題、海岸近くから高台への移転対策(危険区域を指定
する)など、復興対策を主に勉強してきました。
「みなし仮設住宅」とは、家賃の上限を設けて、自分たちで不動産屋に
行って住宅を見つけてきて、役所に借り上げてもらう、という制度です。
たとえば、4人以上の家族だと、3LDKで89000円。
単身世帯だと、52000円〜62000円。といった具合です。
もうひとつ、学んできたのは、「庁舎の耐震補強工事について」。
興味深かったのは、防災対策としての「制震ダンパー」です。
耐震対策としては、「補強」 「制震」 「免震」 がありますが、
仙台市役所(昭和40年竣)は、その中の「制震構法」を選び、写真の
ようなダンパーを、平成20年に、10億円かけて庁舎内に取り付けた
そうです。
「補強」すると、40億円かかるという試算だったことや、デッドスペースが
大きくなるなどの問題があったことから、「制震」を選んだ、ということです。
(写真下は、ダンパーの変形版)
この「制震」対策をとっていたことで、3.11の大地震でも、仙台市役所は
壊れずにすんだと言えるでしょう。
印象的だったのは、「先延ばしにしないでよかった」という言葉でした。
世田谷区役所は昭和34年竣工です。仙台市役所よりさらに古い!!
世田谷区も、世田谷区こそ、庁舎問題は先延ばしにできないのでは?!
と、あらためて思いました。