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Channel: 世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌
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決算認定に対する意見開陳

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昨日、世田谷区議会第3回定例会が終わりました。

うちの会派「みんなの党・世田谷行革110番」は、平成23年度一般会計

決算認定ほか4特別会計決算認定について賛成しましたが、保坂区政

に対しては、根本的なところで「違うのではないか?」という評価をして

おり、厳しい(しかし率直な)意見を述べさせていただきました。

 

以下、おおば正明議員が述べた意見開陳の原稿をアップします。

長いので、興味とお時間のある方に、読んでいただければと思います。

(皆さんに是非とも知っていただきたい内容ではあります!)

 

平成23年度各決算認定に賛成の立場から意見を述べます。

 

保坂区長に替わって1年半、通常であれば、それなりに地に足が着いた区政

運営になっているはずですが、実際はどうでしょうか。

区長選で掲げたいわゆる、4大開発事業の見直しはことごとく、頓挫し、言い訳

づくりの1年半であり、支持者にしてみれば、裏切りの1年半であったわけです。

 

私たちは、昨年の9月議会で、川場移動教室の中止を、そして今回の9月議会

では小田急線の上部利用案の解決について保坂区長に質して来ました。

いずれも、今に至るも、区長が決断できないまま、議会の大勢とは見解を異に

しております。

 

脱原発を掲げて当選した区長が、国が指定した「汚染状況重点調査地域」を

安全だと公言し、世田谷区の児童を送り続けるなど誰が想像したでしょうか。

日本のどこに、「汚染状況重点調査地域」にわざわざ子どもたちを送り込む

首長がいるでしょうか。おそらく保坂区長だけです。

小田急線の上部利用も同じです。言ってることとやってることが違う。

出来もしないことをブチ挙げて、あとは部下に押し付け知らんふり。

区長の仕事は、理想論を振りまくことではありません。執行機関なのですから、

実現可能性のレベルを追求すべきであります。

ちなみに、このようなことを四文字熟語で「眼高手低」、目が高く手が低いと

書くそうですが今朝のNHKの連ドラで武田鉄矢が言ってました。

 

さて区長は代表質問に応えて、最初から撤回するような素案なら出すはずが

ないと、大見得を切ったものの、実現の見通しは3ヶ月以上たった今も、何の

進展もありません。要は区長が決断しないから、相手にされていない。

また区役所からは、「保坂区長のご判断」が為されないから、そこが最大の

ネックになっている答弁がありました。

 

もういい加減逃げ回らないで、「ご判断」をされたらどうでしょうか。

さらに、この件について、新聞報道は正しく伝えていないといいながら、相変わ

らず新聞各社を中心とした記者会見は続けている。ならば議会で本当のところ

は、どうかと尋ねれば、副区長に答えさせる有様。議会軽視どころか部下に責任

を負わせて逃げまくる姿にどれだけの区民が失望したことか。

このことは決算委員会初日での前代未聞の椿事、いきなり決算審査を終わらせん

ばかりの挨拶を読み上げる保坂区長の姿に現れていたのではないかと思います。

要は一刻も早く決算委員会から逃げ出したかったのでしょう。

さらに、今般問題となった外環での東京都に提出されなかった7つの要望事項に

関しても、あれは書類の中に世田谷区が国に土地を貸し出す場合の条件を書く欄

が確かにあるのです。しかし、敢えて保坂区長がその条件欄にごくごくありふれた

要望を書いてしまったというのが事実であります。

条件欄に書いたのだから条件だと言っても、書いた内容が「丁寧にやって下さい」

程度のことであれば、事実上の要望に過ぎません。

 

このような姑息なことを、つまり一時しのぎのことばかり区長がやるのヒマがあるの

なら、もっと世田谷区政について勉強すべきだと考えます。東京都との関係、財調の

問題、23区との関係、財政の問題等、担当課長は、言ってみればその道のベテラン

であります。そことの摺り合わせをせずに、保坂区長が独断先行することに、現状の

世田谷区政の大きな問題があるように思います。

 

独断先行も結構です、区長なんですから。しかし行政というのは、独断先行すれば、

従来のやり方に照らして、新たな判断が求めらます。それらに対して次々に区長が

判断が出来れば部課長以下、ばっちり仕事ができるというものです。

しかし、実態はどうでしょう、その際たるものが、先ほどから申し上げている小田急線

上部利用の問題です。

 

「ご判断」が求められているにも係わらず、保坂区長はなかなか判断できないでいる。

これは小田急問題に限らず、区政の多くの場面で小さい風呂敷から大きな風呂敷まで

広げてみたものの、区長の次の判断が出来ないので、何も進まない状況が発生して

いるのです。

こんなことなら、独断先行など百害あって一利なしであり、最初から部課長と入念な

摺り合わせをすべきであります。

そもそも世田谷区政は保坂区長一人で動いているわけではありません。部課長はじめ

5千人の職員、またそれに関連する、まことに多くの方々の仕事の積み重ねで成り立っ

ていることの重さに気づいていないのではないか、ましてや88万区民の代表としての

責任の重さに比べれば、保坂展人氏個人のプライドやメンツや保身などは無に等しい

くらいです。

 

独断先行において求められるのはリーダーとしての能力であり、適確な判断力であり、

区民を納得させる力です。これらのことは、まだ決算には現れていませんが、いずれ

表面化すると危惧されるので、敢えて、決算認定に加えて意見とします。

 

 

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