昨日のNHKニュースでは、国の放射能の除染対策が不十分である、
ということが取り上げられていましたが、その象徴的な事例として
群馬県川場村が出ていました。
この川場村は、世田谷区立小学校の5年生全員が移動教室として行く所
です。
しかし、残念なことに、放射能汚染のホットスポットとなってしまい、国の
「放射能汚染重点調査地域」に指定されています。
そして、今回の報道で言われていたのは…、
群馬県川場村では、公園の芝生の放射線量が基準を超えていたため、
表面の芝を刈り取った。
ところが、作業後も放射線量は基準を超えていた。
村では、芝生そのものの張り替えを検討した。
しかし、国から、張り替えとは過度な作業である、と言われ、
除染の時補助対象とはならない、と指摘された。
…ということです。
川場村の関村長は、「非常に合わない部分があり、国のガイドラインでは
満足できない。自治体のニーズをわかってもらい、それに応えてほしい」
とコメントしていました。
この川場村は、世田谷区とは「縁組協定」を結んでいる特別な場所です。
こういう時こそ、世田谷区は、積極的に川場村の除染作業に協力すべき
ではないかと思います。
また、冒頭で述べたように、川場村は、世田谷区立小学校の5年生全員が
移動教室として行く所ですが、このように除染作業が必要だったり、除染
してもし切れないような状況があるところに、わざわざ移動教室で全員を
連れて行く、ということをするなんて、おかしいと思います。
「なぜ、除染が必要な場所に、わざわざ世田谷区の小学生を行かせなけ
ればならないのか?川場村移動教室は、しばらく場所を変えるべき」と
うちの会派では、昨年来、議会で何度も保坂区長に訴えてきました。
しかし、保坂区長は、「除染をしているから安全」と断言し、場所を変える
考えは全く持ち合わせていません。
移動教室に行っても、外に出られなかったり、出られる場所が限られて
いたり、また、学校によっては、半数の子どもたちが欠席する、という事態
になっているにも関わらず、しかも、今回の報道のように、除染してもなお、
放射線量が高いところがある、という場所…。
内部被ばくの心配もあるし、どうして、一時、場所を変えるという決断が
できないのか?全くもってわけがわかりません。
「脱原発」を外向けに大きくアピールしている保坂区長なのに。
うちの会派は、川場村憎しと思っているわけではありません。
縁組協定を結んでいる大切なパートナーです。
私も何回も川場村に行っていますが、大好きな場所です。
どういう支援をすれば川場村と世田谷区の子どもたちの健康・安全を
守ることができるのかを最優先に考えて、行動すべきだと思います。