7月15日〜16日(連休中)「福島を忘れない・全国シンポジウム」に
参加してまいりました。
初日は、講演や現地報告でしたが、会場は全国各地から集まった議員等
で満席状態。ものすごく密度の高い内容でした。
ひとことで言うと「国の復興支援金は無駄な公共事業に使われていて、
ほとんど現地の人たちの役に立っていない」ということです。
例えば、山木屋地区での復興事業には149億1000万円かけられているが、
ほとんどが住民のニーズからかけ離れたことにお金が使われており、見せ
かけだけの復興支援だ、と地元の議員が報告していました。
【無駄遣いの例その1】 13億5000万円かけて「山木屋小中一貫校」を改築したが(屋根が開閉 する室内プールまである!プールだけでも5億1000万円!)、 現在通っているのは小中合わせて15名。 うち、小6の5名は全員他の中学校に入学希望しており、現在の中2が 卒業するとその学校に通う子どもはゼロとなる。 【無駄遣いの例その2】 22億円かけた粗飼料生産支援事業、従事する人はたったの6人、、、、 【無駄遣いの例その3】 葛尾村では、住民がいないのに、団地を建てるという計画がある。 国の復興支援金が、不要な公共事業に使われ、現地でほとんど役に立っ ていない、ということがわかりました。 国は避難解除を出したが、実際には強制避難12市町村の帰還率は13.8%、 帰れない住民が未だに約10万人もいる。 「住民の意向からは程遠い事業ばかりで、住民たちはゆめや希望が持てる ような環境になっていない。」という怒りの声、声、声…。 また、福島県内38万人の18歳未満の子どもたちを調査した結果、209人が小児甲状腺がんと診断され、うち手術を受け癌確定した患者は173名。
しかし、福島県は「甲状腺がんの多発は過剰診断によるもの」と言い、
原発事故原因説を否定しています。
知れば知るほど呆れることばかりでした。
国の支援事業は、私たちが納めている税金が使われています。
それが、現地ではこのような状況だとは?!
国はなぜここまでトンチンカンなのだろう?
もっとひどいのは、「除染が終わっていないにもかかわらず、
除染費用のお金を渡すことで除染したことにしている」という
地域もあるそうです。(葛尾村)
「国は間違った方向に進んでいる」というのがシンポジウムで
確認されました。
現場の声を聞かないとわからないことがたくさんありますね。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第3位 です。
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