昨日、会派「無所属・世田谷行革110番・プラス」の代表質問が
無事終わりました。
さすが、うちの会派の幹事長、ベテラン大庭正明議員です。
保坂区長とボケとツッコミのような議場の笑いをとる場面もあり
ながら、区長と教育委員会の答弁が食い違っていることをあぶり
出し、本庁舎整備についてもしっかり釘を刺し、と、絶妙な質問
でした。
以下に、注目のやりとりを記します。
★本庁舎整備について
大庭議員
よもや、また次の選挙で公約に「前川建築の保存」などと掲げ、
当選でもされたら、「退職金」の二の舞ではないですか、という
ことです。そんなことはない、ということを確認したいと思います。
もう立ち止まることはない、ということで良いのか?
保坂区長
立ち止まることはない、ということです。
★児童相談所の移管について
大庭議員
児童相談所のことは最重要課題と仰いました。最重要課題って
いくつあるんですか?児童相談所は最重要課題の上の方ですか、
下の方ですか?伺います。
保坂区長
上の方です。(議場内、笑笑笑…)
★ポートランドとのキャリア教育交流について
大庭議員
(ポートランド市とのキャリア教育交流という話が突然浮上して
いるが)教育委員会は、ポートランドには未だ、誰も行ったこと
もないし、接触もしていない、という。
ポートランド市は、世田谷区がそのようなことを望んでいるとは
一切知らないという説明だが、そんなことがあるでしょうか?
『〈暮らしやすさ〉の都市戦略〜ポートランドと世田谷をつなぐ』
という本を出版している保坂区長は、先月ポートランドを訪問した
時、今回の交流事業を承知していたのかどうか?教育委員会の説明
では知らなかったようですが、実際のところどうなのか伺います。
保坂区長
ポートランドの市長に会ったとき「教育の交流を考えているので、
教育委員会が追ってまいりますので、お会いして対応して下さい」
とお願いし、「わかりました」と。そういうやりとりをしました。
宮崎副区長(保坂区長の答弁書を引っ掴んで壇上へ!!)
(オリパラで)アメリカのホストタウンとなるレガシーを残した
いということで、庁内で検討した26事業の中にポートランドとの
教育交流という案があった。教育委員会にもあらためて、どのよ
うにレガシーを残していくかを求めた結果、出てきたものである。
それ以降、区長がポートランドに行くことがわかっていたので、
その可能性があるかどうかを市長に尋ねてほしいと伝えた。
今後、実際、教育委員会が現地に行って教育交流ができるか確認
した上で、議会に報告し、決定していただければと思っている。
大庭議員
話が違ってきている。ポートランドと決まったわけではない、と
いうことに答弁が変わっていますよね。
そのように議会を惑わせるようなことは甚だ不愉快であり、時間
のムダでもあるのでやめていただきたい。
【注釈】
このポートランド市の件では、教育委員会の説明と、保坂区長の
答弁が明らかに食い違っているということがあぶり出されました。
また、宮崎副区長が、保坂区長の答弁書を引っ掴んで壇上に登壇
するとは、行政的にはよほどの「緊急事態」だったと思われます。
区長が嘘をついたのか?教育委員会が嘘の説明をしていたのか?
いったい、どういうことなのでしょう。
ちなみにうちの会派は、中学生のキャリア教育交流がポートランド
市とできるのであれば、良いことだと思いますので大賛成です。
しかし、手続きが不透明で、行政に対する不信感が否めません。
今回の代表質問の大きなタイトルは、
「保坂区長の公私混同が区政にもたらしたものについて 」ですが、
つまりは、こういうことなのです。
保坂区長は、計画行政の中でやっていることと、私的(プライベート)
な付き合いや思いつきの中で、突如、勝手なことを言い出したりする
ことで、区政を混乱させることが多すぎる。
そのことはぜひとも改めていただきたい。そういう指摘です。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第4位 です。