中学校の修学旅行「中止の方向で調整中」というのは、
最終的には、新型コロナ対策本部長である保坂区長の
判断であるということが、昨日の「文教委員会」での
私の質問に対する教育委員会の答弁で明らかになりま
した。
【5月24日 読売新聞】
この5月24日の読売新聞、世田谷区の方針として「中学の
修学旅行中止・安全確保が困難」という記事をご覧になり、
驚いた方も少なからずいたことと思います。
文部科学省は、中止ではなく延期で、という方針を出して
いるんですね。
なのに、なぜ、世田谷区は早々と中止を決めつけているの
か?
しかも「当初の予定では実施は難しい、と思い、いち早く
来年3月に延期して実施できるように取り組んでいる学校
がある」にもかかわらず!
資料では、今はまだ、一応(修学旅行は調整中)となって
いますが…、区教委の答弁では、限りなく、全校中止!!
の雰囲気でした。(←ハッキリは言わないのですが)
創意工夫して感染症対策にも取り組みながら、なんとか
修学旅行を実施したい!と、頑張っている学校があるの
に、「できない学校もあるから全てを中止にする」とい
うのは違うのではないか、と思います。
それは「悪平等」というものではないでしょうか。
文教委員会では、学校間格差を持ち出す議員もいました
が、元々教育課程は各学校に委ねられているものです。
例えば、運動会も同じです。
今回の新型コロナで、授業時間がかなり減っている中で、
学校行事もほとんどできない状況となっています。
なので、運動会についても、実施する学校、あきらめる
学校がある、とのこと。
つまり、学校が教育課程を決めるのが原則なのです。
教育委員会はその報告を受け、必要な指導、助言等々を
行なう立場です。
委員会で「修学旅行」を取り上げて質問したのは、単に
修学旅行、延期でできる学校はやらせてあげて、という
問題ではありません。
区教育委員会の役割は何?ということに関わる問題だか
ら、取り上げたのです。
現段階での計画がそのまま延期するのは難しいケースも
あることでしょう。
キャンセル代が発生する可能性もあるかもしれません。
そういった困難をどう解決するかの手助けをしながら、
創意工夫して頑張っている学校の足を引っ張ることなく、
できない学校をサポートし、どの学校も良い環境になる
よう引っ張っていくことこそが、区教委の役割ではない
でしょうか。
まさか「全校中止」という強制力を発揮することはない
と信じたいですが…、注視する必要があると思います。
繰り返しますが、実施できない学校があるなら(全校が
同じように実施できないのであれば)全校一律に中止、
とすることは違うと思います。
今、教育委員会の「哲学」が問われていると思います。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第3位 です。
田中優子Twitter → https://twitter.com/setagaya_tanaka