2月2日に放送されたNHK「視点論点」
女子栄養大学 非常勤講師 井出留美さん
「行き過ぎた賞味期限が世界を苦しめている」より
「賞味期限についての認識をあらためましょう!」
と伝えたいので、こちらにアップします。
賞味期限というのは「短めに設定してあるおいしさの目安」
過ぎたからと言って、すぐ食べられなくなるわけではない。
しかし、厳密に守っている人が非常に多い。
以下の図は、卵の賞味期限について表しています。
夏と冬では、賞味期限は全く違うのに、一律、夏の設定が
なされています。
それを律儀に守っている人は、まだまだ食べられる卵を
廃棄している可能性があるわけです。
決して悪気があるわけではなく、安全を考えてのことだ
と思いますが、本当にもったいないことです。
そして、日本の食品ロスは、一年間で632万トン!との
ことです。
632万トンというのは、、、
↓
東京都民が1年間に食べる量と同じくらいの量!!
日本で1年間に食べる魚介類の量とも同じ!!
世界の食料援助量の2倍!!
「一世帯4人で、年間6万円分捨てている」ことになります。
そして、その処理費用に(一世帯)5000円かかっている。
それを1日一人で表すと、
↓
日本では、国民全員が毎日おにぎり1個分を捨てている。
ということだそうです。
なんということでしょうか、、、
すでにご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、
おさらいすると、
「消費期限」=その日までに消費した方が良いもので
5日以内のものに付けられる。
「賞味期限」=おいしさの目安。
「行き過ぎた賞味期限が世界を苦しめている」
というタイトルからもわかるように、間違った「賞味期限」
信仰が、大量の食品ロスを生み、世界の資源を無駄にして
いるのです。
それだけでなく、形やサイズが整っていないものは輸入し
ない、ということも、海外の農業を苦しめているといわれ
ています。
食品といえば、「資源活用」と「安全性を守ること」両方
が求められるわけですが、日本の場合、安全性に偏り過ぎ
ている、ということです。
では、少しでも食品ロスをなくすために、私たちができる
ことは何か?
↓
1、最後まできちんと食べ切ることを心がけましょう。
2、買い物をする時、すぐ食べるものだったら、奥にある
日付の新しいものを引っ張り出さず、手前にあるもの
から買う。
この二つを、日々、心がけるだけでも、相当、食品ロスを
減らすことができるので、少しだけでも意識してみません
か。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第2位 です。
田中優子Twitter → https://twitter.com/setagaya_tanaka