世田谷区議会、昨日は本会議で「中間議決」が
行われました。
「補正予算案(第4次)」の中に「続・世田谷
モデル」とも言える「“無症状”の子どもたちへ
の行事前の抗原検査実施」(文科省は“有症状”
の場合にすべきとしている検査)が含まれてい
るため、私たちの会派は反対しました。
しかし、残念ながら、私たちの会派の議員4名
(田中優子、大庭正明、桃野芳文、ひえしま進)
以外は賛成で、可決されてしまいました。
またしても税金の無駄遣いです。(怒)
以下は、議案の賛否一覧です。
F行革、というのが私たちの会派の略称です。
なぜ、無症状者への抗原検査が問題なのか。
以下は、9月21日の「文教委員会」で、私が
問題提起をしながら質疑した内容です。
●宿泊行事や部活動等の大会の前に実施する
とされている「事前抗原検査」は、代表質問
でも指摘したように、問題が大きいと考える。
●文部科学省は、各学校に抗原検査キットを
配布するとしているが、利用対象者はあくま
で有症状者。
●日本医師会の中川俊雄会長が、「抗原検査
キットは無症状の方に実施して、感染してな
いことを確認するものでは無い」と明言して
いる。
●そこから逸脱したやり方は、過剰に、子ども
の負担、保護者の負担、教員の負担を強いるこ
とにつながりかねない。
●あくまでも全員に義務付けができるものでは
ないにもかかわらず、厳格にやろうとしたら半
強制となる。同調圧力が強い中、学校という小
さな社会の中で、子どもや保護者に余計な負担
を強いることになり、現場に不要な混乱を招く
可能性がある。
●受けない子どもが一人でもいたら、意味をな
さないのではないか? そんなことで「安心のた
め」とすること自体、間違っている。
●熱があるとか、具合が悪いとか、そういう子
どもは当然、参加しないのだからそれで良いの
では?
●区も「行事前の抗原検査で陰性であった生徒
でも行事後にPCR検査を受けなければ陰性とは
確定できない場合がある」と、9月15日の企画
総務委員会で説明している。
●この検査は、集団感染を防ぐ効果に乏しい上
に、子どもたち、保護者、学校現場にかかる心
理的負担や労力が非常に大きい。今からでも、
やめるべきである。
(以上が文教委員会で述べたことの要旨)
驚いたことに、区教育委員会は「適切だと考え
ている」と答弁していました。
文部科学省からも、日本医師会の会長からも、
「無症状者に使うものではない」と言われてい
るものなのに、ですよ。
議会も、こんなに問題だらけで意味がない検査
に、なぜ、私たちの会派以外の全議員が賛成す
るのか?理解に苦しみます。
この件、会派幹事長の桃野芳文議員がブログで
詳細、まとめています。
ぜひ、こちらもご覧いただけたらと思います
↓
世田谷区長こだわりの「社会的検査」。
又補正予算が議会を通過してしまいました。
無症状の子ども達に抗原検査キットで「陰性確認」は不適切。
桃野は反対。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第3位 です。
田中優子Twitter → https://twitter.com/setagaya_tanaka