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Channel: 世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌
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平成27年度一般会計予算案に反対の会派意見

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東京も桜が満開となりました。

3月ももうすぐ終わり。早いですね。

 

さて、先週の金曜日(3月27日)に、1ヶ月続いた世田谷区議会

第1回定例会が終わりました。

 

 

うちの会派「無所属・世田谷行革110番」は、平成27年度

一般会計予算案に反対しました。

 

反対理由を述べた「意見開陳」(大庭正明議員が登壇)を

以下に貼り付けます。


「保坂区長の政治姿勢」がよくわかると思います。

長文ですが、4月26日には区長選もありますし、世田谷

区民の方には参考まで、ぜひお読みいただきたいです。

 

 

●『無所属・世田谷行革110番』を代表しまして、保坂区長が提案した平成27年度世田谷区一般会計に、反対の立場から意見をのべます。

●今週発表された人事異動の内示について、触れざるを得ません。結局、この間に常任委員会をわざわざ開いたり、また予算委員会でも多くの会派から質疑が出されるなど、あの騒ぎは何だったのか、ということであります。 

●「保育待機児・対策・担当参事」に秋山副区長を充てるなど、何の意味があるのか。副区長はそもそも「保育待機児・対策」の責任者であり、参事クラス以上の仕事をしているわけです。

●この人事で「世田谷区の保育待機児・対策」が1ミリでも進むと考える人は、いないと思います。 

●これは保坂区長による「保育待機児・対策」に手を打ったという印象を、残すことだけを目的とする人事だったとしか思えません。

●まさにそこに、保坂区長の本質があるのです。「やってるように見せる」ここが保坂区長にとって生命線であり、また区長としての限界なのです。 

●保坂区長の「やっているように見せる」ことは国会議員時代からの習性なのかも知れませんが、執行機関である区長のやるべきことではありません。

●地方自治の現場は、「やっているように見せる」或いはそのような言葉だけで誤魔化せるほど甘いものではありません。「子ども子育て何とか宣言」を出したところで、世田谷区の保育待機児の実情は変わらないのです。

●保坂区長は「私は実務家に徹しました。私はできもしないことを大言壮語をするタイプではありません。力もないのに、アドバルーンを勢いよくあげて一瞬の世間の耳目を集めるようなふるまいは根っから嫌いです。政治は結果が全てです。」

●これは予算委員会で読み上げた。保坂区長の一番新しい本の一節です。

●よくも書いたものだと思います。「政策を実現する力もないのに、アドバルーンを勢いよくあげて一瞬の世間の耳目を集めるようなふるまいで、前回の区長選を乗り切って当選したのはどこのどなたでしょうか」

●今期4年間の区政において、最も特筆すべきことは保坂氏を区長選に担いだ区議会議員が保坂批判の先頭に立ったことです。

●その、一時は怒鳴り合いのような質疑を聞いていて、いかに保坂氏が「政策を実現する力もないのに、アドバルーンを勢いよくあげて」いたかがわかり、このことは世田谷区議会にとって最大の情報公開だったのではないでしょうか。

●それでもなお、まだ保坂区長を担ごうとする議員がいることは不思議でなりません。本会議場でのやりとりを、どのように聞いていたのでしょうか。 

●誰もが排除されない地域社会などと言っても、保育待機児は明らかに保育行政から排除されているのです。その「ワースト地方自治体のトップ」が保坂区長であります。言ってみれば、日本で一番排除している、或いは排除を放置している首長が保坂区長とも言えるのです。

●その最大の原因は保坂区長の「決断ができない」或いは「決断が遅い」ということに尽きます。

●保坂区長は当選直後から、「住民参加」という言葉を多用してきました。しかし保坂氏の使う「住民参加」とは普通一般に考えられる「住民参加」とは全く逆の意味であることが、この4年間を通じて分かってきました。

●即ち、保坂氏の根本にあるのは「責任を取りたくない」という思いなのです。責任をとって失敗すれば、それこそ保坂氏の「自己肯定感」が崩れるからでしょう。その結果が、「決断ができない区長」という批判に通じてくるのです。

●責任をとりたくない、ということによってのみ成立する「自己肯定感」は例え、公約違反だろうと、公選法違反だろうと、過ちを認めようとしません。そのことは本予算委員会を通じて明らかにしてきたことです。

●そして「区長として責任を取りたくない」という強い意志は、責任を区民に転嫁することに繋がっていくのです。 

●つまり、保坂氏の言う「住民参加」とは「住民に責任を転嫁させる」都合の良い言葉であり、自分の責任を逃れる隠れ蓑であったのです。

●さらに言えば、責任を転嫁できるのなら、それは誰でも良かったのです。

●その例が「世田谷ナンバー」でした。区内のお歴々がこぞって賛成していることを拠り所として、いい加減な調査というか、私たちはねつ造データと断言しておりますが、多くの区民の意見を無視して強行したのが「世田谷ナンバー」でした。

●保坂区長の根本が「責任はとりたくない」、ということなのですから、他会派の代表質問で指摘された、リーダーシップなどあろうはずもありません。

●今回の予算委員会でも非常用電源について、事細かく質問しました。首都直下等の大災害時、世田谷区の機能がマヒするということは、区内の災害弱者に手を差し伸べられない、ということです。それは、多くの災害弱者を結果として排除することにつながります。 

●非常用電源については保坂区長就任時の4年前から一貫して会派として申し上げてきたことです。 

●にもかかわらずに、現在でも、実態は変わっていない。平成25年12月に発表された中央防災会議の被害想定では、震度6弱以上の地域においては火力発電所は運転を停止し、停電は必至と書かれております。

●それなのに、今もって世田谷区役所は停電後わずか3時間で機能停止。保坂区長はこのことについて、すり替え答弁はあっっても、何も答えられませんでした。

●働ける職員がいるのに、電源が無いために、組織的な対応がとれない。これほどのムダがどこにあるでしょうか。組織対応が遅れれば遅れるほど、排除される災害弱者は増大するのです。

●当然、この非常用電源の問題を解決するには相当の投資が必要となります。その決断が保坂区長にはできない。責任の転嫁先が見つからないからです。

●このままでは3時間たったら第1庁舎と第2庁舎にいる約1,700人の職員は右往左往で、組織として動けないことは、何度も言いますが明らかです。

●この極めてシンプルな問題について、新年度予算は緊迫感をもって答えているでしょうか。全然答えていない。首都直下など、まるでいつ来るの?というような悠長な考えで貫かれている。

●まず、安心安全あってこその地方自治体であることは、あの3.11以後、日本国民、全員が胸に刻んだことであり、特に公務員の職にある者は、常に備えていなければならないことです。

●にもかかわらず、保坂区長は3日前の、3月24日の朝日新聞電子版にて、「自治体の首長の大きな仕事は、住民の生命と安全を守るために行動すること」と平気で書いている。

●世の中、「言ったもん勝ち」なのでしょうか、さらには、昨日渋谷区議会の委員会で、いわゆる「同性カップルをパートナーと認め、区が証明書を発行する」条例が可決され、本会議で可決の見通しということです。

●このニュースを昨日、そして本日も保坂区長はツイッターでリツイートしています。保坂区長、一体あなたは誰なのでしょうか。

●渋谷区の出来事を評論するヒマがあるなら、ご自分の仕事に向き合うべきでしょう。あなたは、当事者であり、この世田谷区におけるただ一人の執行機関ではないですか。 

●渋谷区よりも先に、この世田谷区議会ではLGBTの問題は取り上げられ、同様の要望がありました。それをよしとしたのも保坂区長です。しかし、ことここに至り、渋谷区は結果を出した。世田谷区は言い訳だけ。

●「政治は結果が全て」とは誰の言葉でしょうか。

●これほど、言葉をもてあそび、自分を美化することでしか保たれない「自己肯定感」の持ち主、常に誰かに責任を転嫁できないか、そのことばかりを考えている区長が、予算を着実に実行できるか、はなはだ疑問です。予算は予算書があれば誰もが同じ行政が行われるものではありません。

●以上、保坂区長の政治姿勢に反対の立場からの意見といたします。

 

 

 

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