保坂区長の区民に誤解を与える「トリッキーな言葉使い」の問題いついて、
私が今回の区議会で行なった「代表質問」の報告の続きです。
保坂区長は、今年4月の区長選の際、
「子ども・教育関連予算を10年前の2倍にしました」と演説し、
選挙公報にも「10年前の2倍にした子ども・教育予算をさらに充実し」
と書いてありました。その選挙公報は、以下です。
しかし、皆さん、下のグラフをよく見てください。
「子ども関連予算」の推移を表したものです。
◆保坂区長の最初の予算は平成24年度。
その前の668億円から572億円に減っているのです。
(マイナス96億円!)
しかも、3年間、減り続けています。
◆保坂区政の最後の年、つまり、区長選を迎える年だけ711億円と
なっていますが、なぜ10年前(黒の棒グラフ)と比べるのか?
意味不明。
普通は、自分が区長になってから、前区政とどう変わったかを比較
するのが筋というもの。
でも、そんなことできませんよね。
前区政(熊本区長時代)より、保坂区政になったら3年間「子ども
関連予算」は減っている、のですから。
◆つまり、昨日も言いましたが、
児童福祉費 ⇒ 子どもの数が増えれば上昇する。
国の制度のもとで、所得制限の変動があって増減している。
教育予算 ⇒ 小中学校の改築や改修費を計画的にやらないで、
今年度のようにいっぺんにやればイッキに増大する。
「子ども関連予算」は、そのほとんどが、義務的経費と国の制度に
左右されるもので、「2倍になった」のであって、
「区長の裁量で増やした」と言えるものではない、のです。
◆もし、「2倍にした」というなら、保坂区長ではなく、熊本区長が、
平成16年度の321億円から8年間で、668億円(平成23年度)に、
2倍以上に増やした、というのが正しい表現となります。
◆しかし、あくまでも、それは「増やした」のではなく「増えた」
ものですから。
熊本区長は、「自分が増やした」などとは言いませんでしたよ。
それが、保坂区長はあたかも自分が何事かをしたような言い方を
する。区民を錯覚させる言葉のマジック、トリックです。
◆ここまで平気で「なった」ものを「した」と言い切ってしまう保坂
区長とはいったいどういう言葉の感覚なのか?
そして、自分が区長に就任して予算が下がっている3年間については
「減らした」のではなく「減った」とおっしゃっている。
保坂区長流に言うのであれば、「減らした」と言うべきじゃないです
か? 都合が良すぎませんか?
↓ ↓ ↓
議会中継の保坂区長の答弁が証拠です。
特に、スタートから34分のところ、ここから再質問となりますが、
保坂区長、「子ども関連手当に関しては(私が)2倍にした、と
いうのは厳然たる事実だ」と言い切っています。
子ども関係の所管は「保坂区長がした』とは言わず「なっている」
と答えているのに、区長だけが全く反省されていない。
呆れ果てました。
繰り返しますが「した」と「なった」では、言葉の意味が全く違い
ますよ、保坂区長!!
私たちは、今後もしっかり、保坂区長がまたトリッキーな言葉使いを
していないかどうか、区民の皆さんに対して誠実に正確に報告をして
いるかどうか、注視していきたいと思います。
保坂区長のこのような「トリッキーな言葉使いをする体質」は、区民
に誤解を与えるだけでなく、事実をねじ曲げることも平気になる、と
いう恐ろしさがあります。
こういう体質だから、「世田谷ナンバー」を8割の区民が望んでいる、
というアンケートのねつ造(だと私たちは断定していますが、現在、
裁判で事実を争っていますので、疑われる、としておきます)に結び
つくのだと思います。
だから、放っておいてはいけない!と強く思うわけです。
19万6000票という大量得票で、ますます反省をせず、独裁に走られ
ては大変ですから、議会の本来の役割、保坂区政をチェックする、と
いうこと、これからの4年間、しっかり見ていきます。
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