昨日から世田谷区議会が始まりました。
本会議初日、私は会派代表質問を担当しましたが、無事終了。
こちらに議会中継速報版がアップされています。
私の代表質問は、最初から1時間32分のところから始まります。
↓ ↓ ↓
http://www.setagaya-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=2272
今回は大きく2つの項目について質問しました。
1.庁舎問題について
2.世田谷区における貧困問題について
今日は、1.庁舎問題について、ご報告します。
今年9月に保坂区長が出してきた唐突な整備案(災害対策を
最優先とせず、区長の好みを優先させた税金の無駄遣い)に
対して、うちの会派を始め、自民党、公明党の代表質問でも
厳しい意見が続きました。
とにかく、これから建て替える新庁舎は「免震構造」にする
のが常識というものです!
「耐震」だけだったら、たとえ建物が倒れなかったとしても、
職場はめちゃめちゃになってしまい、すぐに支援活動や救援
活動、復興活動ができません。
区役所の役割として「免震構造」でなければ意味をなさない
のです。
また、バラバラでわかりにくい分散化した区役所を一つの
建物にまとめて区民の利便性をはかることも、日常のこと
ですから重要です。
しかし、昨日の答弁では、保坂区長は相変わらず全く議会
の意見を聞く耳をもたないようです。呆れ果てております。
しかし、300億円以上の大きな予算を必要とする庁舎建設
です。
保坂区長の間違った考え方を撤回するよう求めました。
今後も一貫して、このおかしな「保坂案」に対して徹底的
に、区民のための災害対策機能や利便性が優先されるよう、
意見し、闘ってまいります!!
以下に、代表質問の原稿を参考まで貼り付けます。
長文なので、興味とお時間のある方に読んでいただけたらと思います。
2015年4定(11月24日)代表質問 F行革 田中優子
「無所属・世田谷行革110番・維新」の会派代表質問を始めます。
まず、本庁舎問題について伺います。この問題は昨年3月5日の
区長記者会見から始まります。
そこで保坂区長は、本庁舎等整備案として、
3つのことを取りまとめた、と述べていらっしゃいます。
一つ目は、新庁舎は現在地とする。
二つ目は、延べ床面積は最低でも4万5千㎡とする。
三つ目は、10年後を改築メドとする。
以上の3点が基本方針として示されました。
私達の会派としては、当時、異論が無いわけではありませんでしたが、
保坂区長の決断が遅すぎたために、次々と他の選択肢が無くなる中で、
特に本庁舎の位置についての候補地が無くなる中で、
災害対策の中枢機能の絶対的不足を一刻も早く補うために、この3点
については了としました。
その後、紆余曲折を経て、今年9月に「本庁舎等整備基本構想」の
検討状況について、議会に報告がありました。
唐突に有識者3名から意見聴取をしてまとめた、というのです。
詳細は後ほど述べますが、それについては、先の第3回定例会で、
大方の会派が否定的でした。
議会の賛同が得られているとはとても言えない状況でした。
そして、この度、第4回定例会を迎えたわけです。
先ほどの保坂区長の招集挨拶では、
「新たな庁舎等が備えるべき機能について、検討を進めております。
今後の検討のあり方や骨組みについて、さらに議論を進めていきたい
と考えております。区民と区議会の皆さんと共に創る基本構想の策定
に取り組んでいきます。」とありました。
「ちょっと待って下さいよ」と言いたくなりました。
第3回定例会、決算特別委員会で出された、議会側の意見について、
保坂区長は何も答えていません。
今議会においても、素通りでしょうか。
議会の意見は無視ですか?
先の第3回定例会では「本庁舎等整備基本構想の検討状況について」
という報告書の、配置パターン比較表から問題点を追及したのですが、
結局「あれは所管が出せといったから」みたいな区長発言に及び、
ただただ呆れるばかりです。
そこで今回は、9月4日付で出された「本庁舎等整備基本構想の検討状況
について」の中で書かれている、「本庁舎等整備の基本的な考え方」に
沿って質問いたします。以下「基本的な考え」と言います。
まず1番目には規模については最低約4万5000平米とする、とあります。
これは昨年3月の発表と同じで冒頭述べた通り、ほぼ、オーソライズされ
ていると思います。
ただ、これはもう少し全体像が具体的になった段階で変わることもある
でしょう。
次に2番目には、災害対策について書かれているのですが、「本庁舎は
免震構造又は耐震構造」とあります。
本庁舎は常識的に考えたら、当然、免震構造になるのではないでしょうか。
そこを「基本的考え方」では、免震構造又は耐震構造と曖昧な書き方に
なっているのです。
何ですか、これは!信じられません。
例えば、渋谷区の庁舎建設では整備目標としてその一番に、免震構造の
採用をあげています。
さらには、被災後の復興活動の拠点となる空間の計画、防災備蓄倉庫の
設置、電源の多重化、中圧ガス管の引き込みによる被災時のガス供給の
確保、等をあげています。
また豊島区役所の新庁舎も免震です。
そもそも梅ヶ丘の区の建物は免震ではないですか。
常識的に考えるならば、本庁舎は免震にするのが当然ではないでしょうか。
免震でなければ、建物が倒れなくても、職場の中はめちゃめちゃになって
いて、すぐに支援体制や復旧作業にとりかかることはできないでしょう。
区役所の役割を考えたら、免震以外、考えられないはずです。
もう、ここから「基本的な考え方」はおかしい方向に進んでいるのです。
さらに「基本的な考え方」では次のように書かれています。
「世田谷区民会館については、事務室と同一棟で一体的に整備する計画
とするため、本庁舎と同じ耐震性とする」
この一文は、何を言っているのでしょうか。
繰り返しますと「世田谷区民会館については、事務室と同一棟で一体的
に整備する計画とするため、本庁舎と同じ耐震性とする」
問題は、いつ、どうして、世田谷区民会館と事務室と一体的に整備する
計画なるものが決まったのか、ということであります。お答えください。
我々にとっては、全くもって唐突な一文です。
次に書かれているのが、第3回定例会で大きな問題となった、「本庁舎
の世田谷らしさについて」です。
改めて申し上げると、「庁舎と区民会館とそれらをつなぐ低層棟のピロティ
が中庭を囲む景観やフォルムの基本を継承していくこととする」というこの
部分です。こんなことをいつ、どうやって決めたんだ?ということです。
そもそも、本庁舎と世田谷らしさとはどういう関係なのか説明がつきません。
庁舎整備の目的として「世田谷らしさ」を継承することが優先順位の上位に
位置するなど、それこそ、道楽者の趣味の範囲であり、税金の無駄使いです。
そして、この文章の最後で、「第1庁舎と区民会館と低層棟の配置と高さを、
できるだけ現在と同程度とする」とあります。
ここでも唐突に「第1庁舎と区民会館と低層棟の配置と高さ」と言ってのけ
ているのです。
何ですか、これは?!第1庁舎ってどういう意味でしょうか。
ということは、第2庁舎もあるということでしょうか。
この「基本的な考え方」を読んでいると、先に挙げた「景観やフォルムの基
本を継承していく」とは即ち、第1庁舎や区民会館を残すことを、意味して
いるようにしか思えません。
これは、考え方の飛躍です。それも突拍子もない保坂区長の独善的な妄想で
しかありません。
先程も述べましたが、庁舎整備と世田谷らしさは直ちに優先する課題では
ありません。従って、第1庁舎や区民会館を残す論拠としては無理があり
ます。冗談じゃない、というくらいの。
庁舎整備の大きな目的の一つは言うまでもなく、活動期に入ったといわれる
地震、また気象の変化による災害、それらに対する備えとしての災害対策の
中枢機能であり、一方で、区民サービスの向上にもつながる分散庁舎の解消、
それこそが優先されるべき課題です。
そのことが、この「基本的な考え」からは全く伺われないのです。先ほども
述べましたが、今どき新庁舎を免震構造にしない選択などあり得るでしょうか。
あり得ません。
さらにもう一つ、「世田谷区民会館は現在と同規模で現在地で整備すること
とする」と書かれていますが、ここで言われている「現在地」とは、現在の
「敷地内」ということではなく、「今、区民会館が建っている同じ場所」と
いう意味だ、とのこと。それは誰がどういう判断をして決めたのでしょうか?
そもそも、副区長はじめ各所管の部長が集まっての庁内の会議は、1回15分
で2回行われただけ、というお粗末さ。それだけで、このような重要案件の
庁内合意がとれていると言えるのでしょうか?ふざけるなというレベルです。
さて、ここまで申し上げてきたのは、簡単に言えば、保坂区長の「基本的な
考え」が間違っている、ということなのです。
第3回定例会での各会派の意見とすれば、この「基本的な考え」を撤回しろ、
というように聞こえました。
少なくとも私達の会派は、この間違った考えの撤回を求めます。
このことについて保坂区長の答弁を求めます。
(議会質問の原稿、ここまで)
保坂区長の答弁は、
「本庁舎整備については、各会派から様々な意見をいただい
ている。庁舎の配置や形状については先に例示した案にとら
われることなく、区民区議会の皆さんと共に、議論を深めて
いきたいと考えている。具体的な配置や形状については来年
秋を目途に策定する基本構想以降、設計者の提案を受け、
最終的に決めたいと考えている」…でした。
またしても、はぁ〜????…でした。
「議論を深めて」が保坂区長の常套句ですが、どういう
意味で仰っているのかと思います。
「どうぞお好きなだけ議論してください。聞き置くだけで
すが。」と言っているように感じます。
(実際、今までの行動、言動を見ていると、その通りです)
議会軽視も甚だしいです。
冒頭でも述べましたが、今後もブレずにしっかり意見し、
間違った考えで庁舎改築をしようとしている保坂区長案が
見直されるよう、闘ってまいります!!
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