昨日（5月3日）は憲法記念日でした。
日本国憲法が施行され、70年。
これだけ長い間、変わらず存在しているということは、多くの国民に
とって素晴らしい憲法であることの証拠だと思います。
昨日は、未明に放送しているNHKの「視点・論点」で「憲法施行70年」
シリーズの第1回、憲法学者の石川健治・東京大学が「憲法の意思」に
ついて語っていました。
「権力への意志」に対抗する「憲法への意志」の話、とてもわかりやす
くて良かったです。
「分権国家としての立憲国家（＝個人の尊重）」が謳われている日本国憲法は
本当に素晴らしいものですね。
施行から70年が経ち、今の日本社会の現状に合わなくなっている部分も
あるとは思います。
しかし、それがどういうことなのか、改憲しなければ立ち行かないのか、
これまで通りの運用でなんとかなるものなのか、仮に変えるとしたら、
どのようにすべきなのか、等々、まだまだ議論しなければならないこと
がたくさんあると思います。
安倍首相は、改憲について「いよいよ機は熟してきた」と言っていまし
たが、どの調査でも賛成と反対はほぼ同じ割合で「国民の大多数が改憲
すべき！と思っている状況」ではありません。
それをあたかも、改憲の準備が整ってきた、というような言い方は時期
尚早というもの。
私は、某党のように、「護憲」「護憲」「護憲」…とだけ叫ぶつもりは
ありません。
でも、まだまだ、議論が足りないし、機は熟していないし、ということ
だけは言っておきたいと思います。
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