「懲罰特別委員会」でどのような議論がなさ
れたのか、経緯を含め、本会議の委員長報告
で詳細、述べられています。
以下に、委員長報告の全文をアップします
ので、関心のある方はぜひお読みください。
【懲罰特別委員会・委員長報告】
ただいま上程になりました「あべ力也議員に
対する懲罰」につきまして、懲罰特別委員会
での三日間にわたる審査の経過と、その結果
について、ご報告いたします。
委員会では、まず1日目に、速記録及び本会
議の録画映像を参考資料として、事実確認を
行い、各委員がその内容を充分精査する必要
があることから、日を改めて協議することと
いたしました。
2日目に、懲罰を科すべきかどうかについて
協議いたしましたところ、「阿部力也議員
の一連の発言は『特定の議員の名前を出し
たものではない』との弁明であったが、
名指しこそしていないものの、特定の議員
を指す事は明らかであり、ひえしま議員に
対する発言と受け止めざるを得ない」との
意見が大勢を占めました。
また、「特定の議員の活動に対する『プロ
パガンダ』や『恥を知りなさい』、『謝罪
すべき』との発言は、礼を失したものと言
わざるを得ず、さらに、平等な立場である
議員に対する強い語気での命令形の発言は、
客観的見地からも、いち議員の立場を逸脱
した侮辱的発言に該当すると判断せざるを
えない。
加えて、発言がやじの類ではなく、公式の
意見表明の場である本会議の壇上に置いて
なされた点も重大である」として、懲罰処
分は止むを得ないとの意見が多数出されま
した。
一方で、「今回の発言は、非常に息苦しい、
つよい言葉で相手を批判する不適当なもの
で、こうした発言は慎むべきであり、反省
を求める。
しかし、議会は自由な言論の場であって、
その自由を奪いかねない懲罰処分について
は慎重に判断すべきと考える。
今回の阿部議員の発言は、言葉だけを捉え
ると、必ずしも懲罰を貸すまでには至らな
いと判断し、懲罰を課すことには反対する」
との意見も出されました。
また、「議員間の意見や評価の相違は、議
論を通じて互いに検証し、解決の糸口や新
たな方向性を見いだすべきである。
もちろん特定の個人を論評し、侮辱と介さ
れるような発言は現に慎むべき事は言うま
でもないが、特に常任、特別委員会におけ
る議員間の討論は、今後も行っていく必要
があるとともに、大切にすべきである」と
の意見も出されました。
その後、まず、懲罰を貸すことの可否につ
いて採決に入りましたところ、賛成多数で
懲罰を課すことに決定いたしました。
引き続き懲罰の種類について協議した後、
採決に入りましたところ、賛成多数で開国
とすることに決定いたしました。
3日目に、開国文案について協議いたしま
したところ、「開国分 阿部力也議員は、
3月29日の本会議において、令和4年度予
算案5件に対する討論中、不穏当な言辞
を用い、ひえしま進議員を侮辱した。
このことは、議員の職分にかんがみ、誠
に遺憾である。
したがって、地方自治法第135条 第1項
第1号の規定により開国する」と決定い
たしました。
以上で、懲罰特別委員会の報告を終わり
ます。
(委員長報告、ここまで)
読んでいただければわかると思いますが、
「懲罰特別委員会」ではまっとうな審査
をしていただいたと思います。
政治家(市区町村)ランキング、全国 第3位 です。
田中優子Twitter → https://twitter.com/setagaya_tanaka