2月21日、田中秀征さんの民権塾を聴講しました。
テーマは「都知事選と安倍政権」。
2月9日の都知事選を終えての分析、興味深かったです。
田中秀征さんいわく、
小泉元総理は本気のことしか言わない。
「直ちに原発ゼロ」「細川さんを応援する」は本気だった、そうです。
以下に、講義の内容をご紹介します。
◆安倍首相は、アベノミクスの第三の矢(成長戦略)をさておいて、
「特定秘密保護法」「集団的自衛権」「原発再稼働」の安倍カラー全開
の方向に全力で走り出した感がある。
◆「集団的自衛権の行使」
1.解釈改憲の是非
⇒法治国家である以上、あり得ない!
国会審議に付さないで有識者を集めて、閣議決定でやるという
のもあり得ない!
2.集団的自衛権の是非
⇒だいたいのことは個別的自衛権の範囲内で解決できる。集団的
自衛権など要らない。
◆消費税増税後、4月からの日本経済がどうなるのか、深刻に考え
ざるを得なくなった。
◆安全保障と外交問題は、本当に国民の声を聞いて十分議論して
決めなければだめ。
だまし討ちみたいに決めても国民はついていかない。機能しない。
◆国の運命を左右するようなことを、総理大臣が決められる?
とんでもない!(安倍総理は)なんでそんな姑息なことをするんだ?
自民党案を出して、国会審議を通して、堂々とやるべきだ。
正攻法でやらなければ国民はついていかない。
◆小泉さんは、新自由主義でも市場原理主義でもないし、先の歴史
を肯定することもない。誤解されている。
◆小泉、細川、私は、憲法観も歴史観も一致している。かつて自民党
に籍を置いていた。3.11までは原発を容認していたことも共通点。
◆最初に40〜50代の人が立つよりも、細川さん小泉さんがタッグを
組んで立って訴えたことで、(脱原発は)大きな動きが出来た。
次に40〜50代の人が立てばいい。
“自分たちが責任を感じている”という世代が出て、次の世代が立ち
やすい環境を創ることができた。
◆「原発即時ゼロ」「脱原発」よりも、「再稼働反対」「再稼働させない」
と言った方がよかった。その方がわかりやすかった。
今現在「原発ゼロ」状態ということをわかっていない人が、残念ながら
たくさんいた。
◆次の世代の右肩に“1000兆円の借金”、左肩に“核のごみ”を背負
わせるなんて考えられない。申し訳なくてそれでは死ねない。
本気の人間には手詰まりはない。
◆大量生産、大量消費、大量廃棄は続かない。
バブルがはじけ、グローバル社会に向かって行く時代、これからは
“質実国家”を目指すべき。
◆自然エネルギーに移行して行くことはいくらでも可能。電力会社は
原発がなくてもやることがたくさんある。
◆小泉さんは、循環型社会に興味を持っている。ものすごく真剣に
勉強している。
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