「富岡製糸場と絹産業遺産群」が、正式に世界文化遺産に登録
されることとなりました。 とても喜ばしいことですね!
実は、私が6月10日に行なった代表質問において、この富岡製糸場の
例を用いています。
それは、世田谷区の本庁舎改築問題について、のところなのですが、
「前川國男建築を残したい」という意見があるから、未だ全面改築
の決定ができないでいる保坂区長に対して、
一部改築などあり得ない。仮庁舎を建てる土地などないしお金もない。
もし、前川建築を残したいというのであれば、
世田谷区にあるもう一つの前川建築、「郷土資料館」を富岡製糸場の
ように手厚く保全して残すことを考えるべきである、
と、意見したのです。
以下に、その部分の質問原稿を貼り付けます。
↓ ↓
ひとつの例として、今月、正式に世界遺産に登録される、あの群馬県の
富岡製糸場を考えてみるべきでしょう。
この富岡製糸場を所有する企業は、製糸場としての役割を終えた後も
「貸さない、売らない、壊さない」という方針を貫き、維持と管理に専念し、
修復工事においても明治時代の工法を再現させたと言われています。
つまり、今もなお、明治時代の建築を維持しているのです。
価値ある建築を残すということは、こういうことではないでしょうか。
保坂区長はご存知でしょうか。
世田谷区には、もう一つ、区立の前川建築があります。
すぐ近くにある世田谷区郷土資料館です。これは、世田谷区30周年事業
の一環として、昭和39年9月10日、東京オリンピック開催のちょうど
1ヶ月前に開館した都内最古の公立地域博物館です。
今年は50周年事業も行なわれます。
さらにここは、昭和62年に増築されています。
ここは前川國男氏の最晩年の作品でもあるのです。
この前川建築における郷土資料館の評価は、実は、前川國男を語る際に、
なくてはならないものだそうです。
専門家によれば「前川建築の真髄が凝縮された建築として評価されている」
ということで、プレキャスト方式で全部組み立てた建築は、後にも先にも
この世田谷区郷土博物館だけ、ということです。
これらの状況からして、前川建築を残したいのであれば、本庁舎の外壁
だけを残すより、郷土資料館の方を、もっと手厚く保存し、後世に伝える
前川建築にする方が、建設的だと思われます。
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