6日に行なった決算委員会「福祉領域」の質問から、今日は、
「障がいのある若者の居場所について」の報告をいたします。
結論からすると、「青少年交流センター」を使うことができそうです。
障がいのある若者の居場所支援について伺います。
私のもとに、知的障がいのあるお子さんを持つ保護者の方から
相談がありました。
それは、週末や祝日など通所施設が休みの日にどう過ごしたら
よいか、毎週、毎週、とても苦労している、ということです。
ガイドヘルパーさんがついているので、どこかに連れ出して
くれるのは助かるのだけど、多くの障がいのある若者が、
居場所がないために、毎週、公園、博物館、水族館、電車に
ずっと乗っている…、等々を繰り返していて、疲れるしお金
もかかるし、で、本当に大変だということです。
知的障がいがあっても体力は普通にあるので、運動したい子
もいるけれど、東京都が障害者専用に用意している障害者
総合スポーツセンターは、北区と国立市の2ヶ所だけで、
とても足りない状況、とのことです。
本当は、運動ができる場所が区内にあったらどんなにいい
だろう、と。
たしかに、普通の若者の体力をもてあましていたら、
大変だなぁ、と思いました。
また、中には、室内で絵を描いたり、ゲームをしたりする
のが好きな子もいるし、時には、何もしないでゴロンとして
ゆっくりしたいこともある。
いずれにしても、遠い区外にお金をかけて出かけなくても
いられる場所がほしい、ということなのです。
区は、マッチングにより様々な行政課題に対応していく、と
言っています。
また、生きづらさをかかえる若者支援、ということも謳って
います。
生きづらさをかかえているのは、引きこもりの若者だけでなく、
それこそ、障がいのある若者もいます。
もっと広く捉えなければいけないのではないかと思いますが、
保坂区長が大々的に掲げている若者支援というのは、不登校や
引きこもりの若者に特化されているように感じ、なんとなく
違和感がありますが、区長がマッチングというのであれば、
知的障がいのある若者支援策として、法的な位置づけの施策
ではなく、所管のマッチングにより、区民要望がある日曜日
や祝日の居場所の確保ができるのではないか、と考えました。
具体的に思いついたのは、月に1〜２回程度、学校の新BOPで
使用している部屋や、校庭の遊び場開放の邪魔にならないよう
な場所を活用する、ということです。
学校施設はかなりハードルが高いかもしれませんが、こういう
ところでマッチングすることが、本来のあり方ではないでしょうか。
あるいは、青少年交流センターですが、ここは、本来は行革の
対象であったものを、区長が残したわけです。
私たちの会派からすると、一部の若者に特化したように感じて
おり、それはどうなのだろうかと思っておりました。
であれば、もう少し広い視野で捉えるべきなのでは、という観点から、
月に1〜２回程度でも、本を読んだり、散歩したりなど、知的障がい
を持つ若者にあった様々な活動が確保できないものでしょうか。
先ほども言いましたが、障害福祉の公的な福祉サービス事業に
位置づけるのではなく、施設利用にあたっては利用者の自己責任
を原則に、人やお金などをできるだけかけずに、それこそ、
関係所管のマッチングで創意工夫すれば、区民の要望に応える
ことができる提案であると思います。区の見解を伺います。
【答弁】
青少年交流センターは、中高生世代を中心に、20代の青年層まで
利用対象としている。
野毛青少年交流センターでは、生きづらさを抱えた若者の支援に
向けて、今後、ものづくり学校に開設したメルクマール世田谷と
連携した自立支援プログラムを実施していく。
また、現在、近隣のホッとスクールが校外活動の一環として施設
を利用しているほか、区内の発達障がい児の支援団体から、平日
の利用について相談を受けていると聞いている。
お話の知的障害のある若者の土日・祝日の居場所利用については、
中庭を含め施設規模の大きい野毛青少年交流センターであれば、
一般の青少年利用に支障のない範囲で検討は可能と考える。
利用にあたっては、付き添い等の対応が図られることが前提とは
なるが、ご相談があれば、前向きに検討を進めてまいりたいと思う。
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