3月9日に行なわれた予算委員会「企画総務領域」で、大井競馬場に
必要な「ギャンブル依存症対策」を取り上げ、質問しました。
というのは、世田谷区は「特別区競馬組合」の一員として大井競馬
を運営しているから、です。
大井競馬場の平成27年度の売り上げは1112億円。
毎年、売り上げが増えています。
売り上げを伸ばしている理由の一つに、インターネットで馬券が
購入でき、ニコニコ動画で、居ながらにしてレース観戦ができる
というシステムが導入されている、ということがあります。
(ネット販売は53%を占めているそうです)
これは、運営側にはいいかもしれませんが、どこにも出かけなく
ても、一日中、競馬に興じることもできるという手軽さから、
ギャンブル依存症を増やす原因にもなりかねません。
また、登録するときだけの確認で、あとはフリーですから、年齢
制限が守れるのか?という問題もあります。
また、日本の競馬場は、ギャンブル場というイメージを払拭し、
ファミリー連れでも楽しめるような施設にしているため、誰でも
入ることができます。
(海外の先進諸国では、未成年者が競馬場に入れるということは
ないそうです!!)
そして、さらに問題なのは、場内に入ってしまえば、馬券の購入
は自販機なので、未成年者でも賭けることができてしまうのです!
年齢制限がノーチェックなのです。これはダメでしょう!!
例えば、タバコの自販機に必要なタスポのようなものを作るとか、
システムを変えることが必要である、と提案しました。
都営地下鉄や都営バスの中に、ギャンブル依存症対策の啓発を促す
シールを貼るとか、世田谷線のラッピングで大井競馬の宣伝と併せ
「ギャンブル依存症かな?と思ったらこちらに相談を!」という
ようなキャンペーンをしてはどうか、という提案もしました。
ちょうど、農水省から「平成29年度中に、各自治体はギャンブル
依存症対策を考えるように」という通達が出ているとのこと。
今回の私の提案を含め検討していく、という答弁が得られました。
2015年の厚生労働省の報告によると、ギャンブル依存症者の数は
536万人。
割合にすると、他の先進諸国が 0.2%〜2%台であるのに対し、
日本は4.8%、男性に限ると8.7%にも上ります。
日本では、成人の約20人に1人がギャンブル依存症という状況です。
ちなみにアルコール依存の109万人に比べても、いかにギャンブル
依存症が多いか、ということがわかります。
これは放っておけない問題だと思い、今議会では、一般質問、予算
委員会の各領域で、質問に取り上げています。
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