本会議代表質問の報告の続きです。
「災害対策本部機能の老朽化・陳腐化を早急に是正するために新庁舎整備を」
については、以下のように質問いたしました。
5月29日に開催された「世田谷区本庁舎等整備シンポジウム」では、
来場されている区民の方から、
「新庁舎は全面改築しか区長の決断はありえない。区長の引き伸ばし
はいかがなものか」という意見がありました。
会場にいた区民の大方は、そのような雰囲気だったと思います。
しかし、驚いたことに保坂区長は
「区民会館ホールのリノベーションは無理だという結論を私はまだ
出していません」と述べました。
まさか、一部取り壊しの選択もあると、今も尚、そのように考えて
いる、ということに愕然としました。
実際問題、そんな選択肢がどこにあるのでしょう?!
「第一庁舎」及び「世田谷区民会館」はバリアフリーやユニバーサル
デザインの点から、トイレの位置や階段の狭さ、エレベータ−の配置等
「内部・既存不適格」です。
もし、これからもこの施設を使おうとするなら、区長の言われる通り、
リノベーションは避けて通れません。
しかし、現庁舎をリノベーションするとなると仮庁舎が必要となります。
仮庁舎の用地の候補が、区内のどこにあるのでしょうか?答弁も、
「現在候補は見つかっていない。厳しいと思う」とのことでした。
100歩譲って、仮に、土地があったとしても、仮庁舎を建設する費用や、
二度の引っ越しを考えたら、一体どれだけの税金と労力が無駄に使われ
ることか。
わざわざ古い建物の制約のもとで、自由度が縛られる設計や建築、そして
莫大な経費のかかる仮庁舎が必要な「部分改築」より、自由度の高い
「全面改築」の方がいいに決まっています。
保坂区長は、現実に目を向けるべきです。
世田谷区役所の改築の話が出ると必ず出てくるのが、
「前川建築を残したい」という声です。
私たちの会派でも、前川國男建築は、できることなら残したいと
思っています。
それについての具体的な案も述べています。(後日、ご報告いたします)
とにかく、私達は新庁舎建設に関しては、首都直下地震対策との関連で
急ぐべきだと考えております。
「災害対策本部機能」の老朽化・陳腐化が、世田谷区役所の最大の問題
なのですから。
もう23区の中で、中枢機能である本庁舎が放置されているのは世田谷区
だけです。
それなのに、未だ、区長が「リノベーションの可能性」などと言っているとは!
本庁舎と区民会館は壊し、全面改築することに、ここでカジを切る決断
をすべきである。それこそが、トップの責務だ、と区長に迫りました。
いや〜、煮え切らない!
これは、区民の命を守るために、少しでも早くきめなければならない
重要事項なので、なぜ、いつまでも「リノベーションの可能性」だの
「仮庁舎の土地を探す」など無意味なことを言っているのか?!
理解に苦しむ答弁でした。
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